口腔機能低下症
Oral hypofunction
口腔機能低下症とは
口腔機能が健全でないとサルコペニアを2.1倍、要介護認定を2.4倍、総死亡リスクを2.1倍の新規発症のリスクを上昇させます。
口の機能が低下すれば、食べれなくなり筋肉も衰える。
やがて歩けなくなります。
そうすると家の中に閉じこもる、人と会わなくなる、そして孤立してしまうことで気持ちも衰えてくる…という負の連鎖に陥ってしまいます。
同じ長生きをするならば、健康を維持し、幸せな生活が送れる方が良いと思います。
口腔機能低下症の診察の流れ
50歳以上の患者様の診察中に、お口の機能が正常に機能しているかを検査していきます。
7つ検査をして、3つ以上で該当基準からはずれていたら、『口腔機能低下症』と診断できます。
低下症と診断された方にはいろんなトレーニングをご提案させて頂きますが、
1例として
舌の動きが少し低下してきているなら、舌回しのトレーニングをお家で空き時間などにして頂く必要があります。
最初は慣れるまで時間を要しますが、慣れるとルーティン化され、継続してトレーニングをして頂けます。
トレーニングの効果をみるために、月に一回保険治療で、口腔機能低下症の診察を受けて頂けます。
最後に
食べるのに重要な役割をもつのが、口腔機能なのです。
『噛める』ことと、『食べられる』ことは違うのです。
入れ歯を入れて頂き、実際診療室で噛めていても、お家で食べれているかは正直わかりません。
しかし、食べる時に使う舌や唇、飲み込み機能など口腔機能をみていくことで、足りないところはアドバイスもさせて頂けますし、しっかり食べられるように少しでも近づくことができますし、しっかり食べられるように近づけたいと思って診察をさせて頂きます。
これから長く健康維持をされるには、しっかり食べられるものは食べて、できる限りお外に出て散歩などをして太陽の光を必要量はあびて、身体を動かすことが大切になってきます。